新宮市新宮にある渡御前社(わたりごぜんしゃ/通称・御渡神社)で3日、例大祭(桜まつり)があり、満開の桜の下、地域住民らが参列し、地域繁栄や世界平和などを祈った。
同神社は、神武天皇を御祭神としており、その命日である毎年4月3日に例大祭を斎行(さいこう)している。境内は神武天皇頓宮(とんぐう)跡と伝えられ、江戸時代の文献には熊野速玉大社の末社とも記されている。
明治期には熊野速玉大社境内にある新宮神社に合祀(ごうし)されたが、地域住民の働きかけにより1971(昭和46)年5月に同地で再建された。普段は神武社保存会(田花操会長)はじめ地域住民が管理しており、毎年桜の開花時期には市民の憩いの場として定着している。
この日の神事は、熊野速玉大社の佐藤仁迪(ひとふみ)権禰宜(ごんねぎ)が出仕し斎行。祝詞奏上に続き、田花会長と住民らも順に玉串を捧(ささ)げ、手を合わせた。神事終了後は、餅まきが行われ、参列者は飛び交うもちに手を伸ばしていた。
田花会長は「春爛漫の気候で、天気にも恵まれて今年は良いことがあると思う。町内の皆さんで守っていただいているおかげで、この場所は安らぎの場所になっている。引き続き、皆さんのお力をいただいて環境整備に努めていきたい。地域の繁栄と町の人の健康と安全を願っている」と話していた。
