尾鷲市と紀北町で11日「二十歳のつどい」が行われた。尾鷲市は対象者138人のうち106人、紀北町は142人のち96人が出席。市町長や来賓から激励の言葉を受け、節目の一歩を踏み出した。
尾鷲市
信じた道へ力強く 集合写真の撮影も
尾鷲市はせぎやまホールで式典を実施。午前9時30分ごろから、振り袖やスーツなど晴れ着姿の若者らが、保護者に送ってもらって次々と集まった。
加藤千速市長は、出席者が生まれた20年前の出来事として、愛・地球博が実施されたこと、アイススケートの浅田真央さんが15歳でグランプリファイナル史上最年少優勝を果たしたことを紹介した。
今年の干支(えと)の「丙午(ひのえうま)」について「大きな活力が満ち、物事が一気に前へと進み出す年」と述べた上で「歩みの速さは人それぞれ。期待通りに進む人もいれば、思うように結果が見えず、戸惑う人もいると思う。大切なのは周囲と比べて焦ることなく、自分のペースで前に進み続ける姿勢。すぐに結果が現れなくても、あなたの歩みは必ず未来につながっている。粘り強く、自分らしい道を切り開いていってください。現在、さまざまな分野で自分の将来の夢や希望に向かって努力されていると思う。これらの努力が今後、自身の大きな成長へとつながる」と激励した。
小川公明議長は「勇往邁進(まいしん)」という言葉を挙げ、自分が信じた道に向かって、迷わず、力強く進んでいくという意味。人生では、時に立ち止まることも必要だが、皆さんが心から望む夢や目標に向けて一歩でも前に歩み出す気持ちを忘れずに」と呼び掛けた。
下村新吾副市長が、記念品のタンブラーを東美優さんに手渡した後、出席者を代表した内山拓海さん、山本大地さん、筏場夏希さん、奥村晴彩さんが書いてきた「二十歳の想い」を読み上げた。家族への思いに胸を詰まらせて、涙をぬぐって発表している人もいた。
中学3年生時代の各担任5人も参列し、教え子たちとの思い出を振り返りながら、立派に成長した姿をたたえた。最後に、世古芭琉さんが「感謝の気持ちを忘れず、これからは社会の一員として、また、尾鷲を支えていく一人として、責任と自覚をもって頑張っていきたい」と決意を交え謝辞を述べた。
東京の大学で観光学を学んでいる岩本真潤さん(九鬼町出身)は「母親に恩返しできるようになりたい」と、地元に残りとび職をしている桑原総司さん(坂場町)は「しっかり稼げるようになりたい。大きなプロジェクトに関わって仕事ができるようになりたい」と話していた。
終了後には参加者全員が記念撮影に納まった。
紀北町
見聞広げ挑戦を つながり大切に
紀北町は海山公民館で式典を執り行った。新玉祥大さん(潮南中出身)と中村凪さん(紀北中出身)が司会を務め、長井優太郎さん(紀北中出身)、古畑希彩さん(赤羽中出身)、細川陽生さん(潮南中出身)、足達裕さん(三船中出身)の4人が周囲への感謝や未来への希望を語った。
午前10時30分の開場の前から、振り袖やスーツ姿の若者が続々と集まった。旧友との再会を喜び、スマホで記念撮影をして思い出を残した。
式典では、尾上壽一町長は、思いやりを意味する〝恕〟という言葉を紹介し、「皆さんも思いやりを持って行動することで、明るい未来が訪れると信じている。皆さんが帰ってきてほっとする、将来皆さんの子どもたちが誇れるまちづくりを目指していきたい」と語った。
来賓の入江康仁議長は「皆さんが生まれた平成17年に紀北町が誕生し、町民が支え合い、助け合い、人と人とのつながりを大切にして町の一体感がいっそう醸成されてきた。失敗を恐れず、見聞を広げ、より大きく育ってほしい」、東豊県議は「当たり前と思っていた日常が一変するコロナ禍もあったが。柔軟に考えて前を見て進んできた皆さんは大きな力を身につけている。一人一人の挑戦が社会を大きく、未来を少しずつ明るくしていくと信じている」と呼び掛けた。
中学校の部活動や職場体験、校外学習などの学校行事などの思い出を振り返るスライドショーの後、中学時代の恩師が登壇し、かつての教え子を祝福した。
潮南中出身で、地元の会社に勤めている濵田宏斗さんは「久々に会える人もいて、みんな大人になった、と改めて実感した。これまで多くの人に支えられてきたので、これからは自分たちが恩返しをしていきたい」と語った。
東小卒業後、四日市のバスケットボールの強豪校に進学し、現在は日本経済大学バスケ部の学生コーチの松本樹奈さんは「なんだかこれまでがあっという間に感じているが、なかなか会えない友達に会えてうれしい。県外に出て、みんなの応援を受けながら得難い経験をさせてもらっているので、これからもしっかりと学んで、それを生かしていきたい」と話した。
