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社説「紀宝町長選は一騎打ちか」

 来年1月10日で町制施行20周年を迎える紀宝町。2006年に旧紀宝町と鵜殿村が合併して以来、5期20年にわたって町政のかじ取り役を担ってきた西田健町長は、悲願だった熊野川河口大橋を含む新宮紀宝道路が昨年開通したことを一区切りに、今期限りでの退任を表明している。新たなリーダーを決める町長選は1月20日(火)告示、同25日(日)投開票の日程で行われる。

 同町長選は4年前の前回は無投票だったが、今回は選挙戦になりそうだ。12日までにいずれも無所属で、元町特別参与の向井美樹也氏と、町議の榎本健治氏の2人が立候補を表明している(表明順)。ほかに立候補への動きが見られないため、一騎打ちになる可能性が高い。
 
 向井氏は、現・西田町長が掲げた「高齢者は町の誇り」「子どもは町の宝」を基軸とした政策を継承しつつ、新しい時代に向けた町づくりを進める考えを示している。一方の榎本氏は、物価高騰や1万人を割った人口減少への対応、頻発する災害について、次の時代を見据えて今こそ、町民が一番の町政に転換しなければならないと訴えている。告示まで1か月あまりになってようやく構図が見えた。両陣営は町民へのあいさつ回りなど後援会活動を加速させる構えで、徐々に選挙ムードは高まっていく。
 
 また、町長選と同日に行われる町議補選(被選挙数1)の動向も注目される。先月の立候補予定者説明会では元職1と新人3の計4陣営が出席したが、態度を明確にしていない人が複数いたため、現時点で構図は定まっていない。今回、首長が新町誕生以来、初めて交代することになる。議会にも新たな風を吹き込むべく、名乗りを上げる人が出ることに期待したい。
 
 有権者にとって選挙は4年に1回、自分の住むまちの将来を考える貴重な機会。無投票だとこの機会が失われるので、選挙戦が行われること自体に大きな意味がある。投票先を選ぶ際には、人柄や政策を見比べ、自分の考えに近い人、将来的な視点で期待できる人を選ぶことになる。各陣営は、どれだけ分かりやすく政策を伝えることができるか。期日前投票の利用者が増える昨今の選挙では、前哨戦が大きなポイントになる。動向を注視していきたい。
 

      12月12日の記事

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