「暑さ寒さも彼岸まで」と言われるが、10月に入ってからも夏の陽気が続き、先日は気温30度を超える「真夏日」を観測するなど、日中は例年と違う秋を感じている。ただし、夕暮れ時間は夏に比べて随分早まり、午後5時を過ぎるとあたりは暗くなる。注意したいのが交通事故。
薄暮から夜にかけての時間帯は交通事故の発生が高い傾向にある。周囲の視界が徐々に悪くなり、車や自転車、歩行者などの発見が互いに遅れたり、距離や速度が分かりにくくなったりするためだ。ドライバーは早めのライト点灯を行うとともに、歩行者や自転車利用者は明るい服装をしたり、反射材やライトを活用したりして自分の存在を周囲に知らせるようにすることが大切。
時間帯に関係なく、ドライバーは速度を控えることが事故防止への近道。特に車両や人の往来が激しい市街地などでは、常に危険を予測し、何かあればいつでも対応できる速度を保つ。年末にかけては気持ちが急いて、注意力が散漫になるというドライバーもいるが、10分前行動を心がけ、気持ちにゆとりのある運転をお願いしたい。
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