近大新宮がついに県の頂点に立った。高校野球秋季県大会で初優勝。県1位で18日開幕の近畿大会に臨む。近畿大会への出場は3年ぶり2回目。前回は1回戦で彦根総合に2−4で敗れた。この大会は来春の選抜甲子園の重要な参考資料となる。2勝して4強に入れば当確。1勝でも準々決勝で大敗しない限り、県1位のアドバンテージがあり選ばれる可能性はある。などと、勝手に騒ぎ立ててしまうが、新宮から久々の甲子園となれば、まちは大いに活気づく。
近大新宮の主戦を務める西島大波選手は那智勝浦町出身。彼の名前を見た時、甲子園でヒーローとなった地元出身選手を思い出した。兄の一波さんだ。大阪桐蔭の選手として甲子園を経験し、2017年の決勝(対履正社)で見事決勝本塁打を放った。本紙でも「西島選手が決勝本塁打 同点の9回に値千金」の見出しで報じた。兄の背中を追いかけ、弟は地元校から聖地を目指す。
和歌山2強の智弁と市和歌山を破っての堂々の優勝。期待せずにはいられないが、選手の皆さんはどうか、コンディションを整えて近畿大会に臨んでほしい。
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