来年の大河ドラマ「豊臣兄弟!」の主人公は豊臣秀長。戦国三大英傑の一人、豊臣秀吉の弟で、軍事と内政の両面で兄を支えた名補佐役。その重臣の藤堂高虎は初代伊勢津藩主で、三重県としてはアピールのチャンスである。
高虎は大和羽柴家の後継者問題から秀長の養子である仙丸(後の藤堂高吉)を継嗣として迎え入れていることからも信任の厚さがうかがえる。高虎は「七度主君を変えねば、武士とは言えぬ」と語ったとされ、実際に浅井や阿閉、磯野、織田信澄と主を転々とするが、秀長の元で出世。秀長死後も大和羽柴家に仕え、跡継ぎだった秀保死後は出家しており、主であった秀長への思い入れの強さを感じさせる。
秀長・高虎と東紀州というと、赤木城の築城と北山一揆が思いつく。大和や和泉、紀伊を治めた秀長は蓄財家としても有名で、財源として熊野の材木は大きかったのでは、と推測する。なんとか大河ドラマにかこつけて尾鷲ヒノキや東紀州のPRにこぎつけられないか。
(R)
