紀北町のまちづくり協議会で、先日のカムチャツカ半島付近の地震発生による津波警報の避難が議論になった。一時避難後の対応、避難解除の判断、重すぎる持ち出し品など、やってみなければ分からない課題がある。
発災時の外国人への注意喚起は、気付かされる部分。行政も無策ではなく、避難所や公共交通は英語で表記したが、迅速な避難のためには外国語での放送は望ましい。一方で「外国語の行政無線は難しい」という理屈も理解できる。難しい課題だが、南海トラフ地震発災前にこの問題が議論の対象になったことの意義はある。
先日熊野古道センターで行われたWRO、引本浦の精霊流しで、入力した文章を読み上げる音声ソフトが利用されていたが、違和感があまりなかった。20年ほど前のボーカロイド黎明期と比べると、技術の進歩を感じる紀北町はデジタル導入に前向きで、外国語翻訳と読み上げソフトの併用は試してみる価値はあるのでは。ALTや外国人住民に避難指示だけでも録音してもらうのも有用ではないか。
(R)
