参議院議員選挙は参政党と国民民主党が躍進した。自民・公明両党の獲得議席は47。改選は66議席だったので19議席減らした。立憲民主党は議席を上積みできなかった。複数人区で苦戦した上、比例では国民民主、参政党に得票数で抜かれ4位。「野党第一党」の地位が揺らいでいる。
全体として「減税」「給付」を訴えた政党が支持を集めた。選挙は人気投票の側面もあるので致し方ないが、自民党の「2万円給付」に「バラマキ」との批判が出ていたので、もっと穏健な判断が下ると思っていた。
衆議院に続き、参議院でも自公でない政党が多数派となった。55年体制以降、初めての事態という。「決められない・決まらない」という事態にならなければいいが、どうなるか。
選挙結果は、国民が訴えた「103万円の壁」のように、マイナーチェンジで保たせていた政治の仕組みがいよいよ制度疲労に耐えられなくなり不満が表れたとみている。ともあれ、この機会に国民の理解が得られない不合理が正されることに期待する。
(M)
