高速道路の深夜割引を見直した新制度が本来なら7月から始まる予定だったが、延期(時期未定)になることを1日付紙面で報じた。現行の深夜割引制度は単純明快だ。午前0時~同4時の時間内に少しでも対象となる道路を通行していれば、それまでの全走行分料金から30%が出口料金所で割引される。
一方、見直される予定の深夜割引制度では、適用時間帯が午後10時~午前5時に延長されるものの、この時間帯に走行した分のみ割引となる。さらに、割引が現行では料金所出口での即時反映だが、新たな制度では「ETCマイレージサービス」への後日還元型になるため、登録が必須となる。正直、手間がかかるのと、制度が分かりづらく、”改悪”と捉えてしまう。
制度見直しの背景には、割引を受けようと時間調整を行う車両で料金所付近が混雑する問題がある。対策は必要だが、新たな制度では、割引適用を受けるために休憩を減らしてでもできるだけ時間内に距離を走る車両が多くなる可能性がある。そうなると、安全走行の面で問題ないだろうか。新制度導入までにさまざまな周知が必要だろう。
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