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負傷者多数の災害に対応 工場の爆発火災の想定で訓練

 三重紀北消防組合は26日、紀北町船津の海山消防署で後期訓練を実施。本部および尾鷲、海山、紀伊長島各署から65人が参加し、多数の要救助者が発生する火災を想定した訓練に取り組んだ。

 災害発生時に、迅速かつ的確な活動体制の確立、連携強化を図るとともに、指揮統制および現場管理体制、災害対応能力の強化向上を図るのが狙い。
 
 尾鷲市中川にある架空の車部品加工会社の工場が爆発。木造2階建ての工場が燃えたほか、隣接する鉄骨3階建ての事務棟でも被害が発生したという想定で訓練が行われた。
 
 従業員からの通報を受けて消防車両と救急車などが出動。当初の通報では、けが人や逃げ遅れた人の数が「不明」で、到着した救急隊員らが、外に座り込んでいたり倒れている人をトリアージ(重傷度判定)して順に救護所に搬送。レスキュー隊は事務棟側で宙づりになっている人を救助するなどした。
 
 消火隊は、視界が悪い想定で目隠しして工場1階に突入。狭い場所を潜り抜け、奥側にいた人を外に運び出すなどした。
 
 最終的に車両9台が現場に集まり、各隊が細かく情報共有して救助や消火などに取り組んだ。
 
 終了後、本部の濵田学指揮指令課長が講評した。
 

      2月26日の記事

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