先日、新宮剣友会にイタリア人剣士が研修に訪れ、取材させてもらった。外国人への取材は毎回緊張する。自分が英語など話すことができないため、いつも関係者に”通訳”してもらう。今回もその形で行うものだろうと思っていたら、このイタリア人剣士はスマートフォンの翻訳アプリを使いながら、私たちの質問に答えてくれた。取材はスムーズに進み、和やかに会話もできた。翻訳アプリのおかげである。
記者の仕事もデジタル化がどんどん進んでいるが、私はどちらかといえば、まだまだアナログ人間。ノートパソコンを持ち運ぶのをおっくうに感じるのもあるが、短時間の取材であれば、ノートにボールペンを走らせて速記する方がやりやすい。雑音の入る現場で記事を完成させるより、会社に戻って集中して執筆した方が早く、そして質の高い記事を書くことができる。
このように、アナログ人間である自分を無理やり肯定しては見るものの、やはり時流にのって変化していくことは必要。翻訳アプリは自身のスマートフォンにも入れて、今後の取材活動に役立てようと考えている。
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