新宮が誇る郷土料理・めはり寿司(ずし)。大好きなので、タカナ漬けを買ったりもらったりしてたまに握ることがある。いろいろなアレンジや作り方があると思うが、私は、広げた葉っぱの上に白ご飯を平らに乗せてから形作るスタイル。その際に、刻んだ茎にタレとカツオ節と混ぜたものを真ん中に入れる。
先日、小学生向けのめはり寿司作り体験で、茎部分をあらかじめ白ご飯に混ぜておいておにぎりにし、最後に葉で包む方法で作っていた。ずっと同じやり方しかしてこなかったのでびっくり。これならまんべんなく米に味がついているし、茎が余ったり足りなくなったりすることもない。
めはり寿司の作り方で検索してみると、どうやら混ぜ込みおにぎりが主流のよう。葉っぱの上に白米を乗せるやり方は、誰もしていない。どうりで作りにくかった訳だ。母のやり方を真似していただけなのに。思い返してみると、母のめはり寿司はいつも大きさや形がバラバラだった。次回からは、正統派の握り方で作ってみようと思う。そして母に、正しいやり方を伝えようと思う。
【織】