茶道表千家流音無会は12月8日(日)午前10時から、新宮市薬師町の本廣寺で、川上不白を偲ぶ茶会を開催する。
川上不白(1719~1807)は、紀州新宮藩士川上五郎作の次男として新宮市に生まれる。本名は亀次郎。16歳で京都に出て、表千家七代如心斎宗左に師事し、「宗雪」の茶名を授与される。25歳のとき、「七事式」の制定に参画。江戸で表千家流茶道の普及に尽力し、千家の茶の湯を皇族から大名・旗本、豪商、町人まで幅広い層に教授した。不白自身、江戸の町人文化の影響を受けながら京都とはまた違った独自の茶風を作り上げた。やがて不白の茶は江戸の一般庶民たちの間にも広まった。
当日は午前10時から献茶式、同11時から午後2時まで副席を設け、一般の参加も受け付けている(茶券は新宮商工会議所で販売)。