三重県立熊野古道センターは１２月１４日（土）午後３時から、プロアドベンチャーレーサーの田中陽希さんの講演会を開く。

　同センターの熊野古道世界遺産登録２０周年記念事業で、２０１４年に前人未到の挑戦「日本百名山ひと筆書き」約７８００キロの旅を達成した田中さんを招く。

 

　田中さんは翌１５年には「日本二百名山ひと筆書き」約８０００キロの旅を２２２日で達成。２１年には日本三百名山の３０１座を人力のみでつなぎあわせる集大成プロジェクトを完遂。踏破中に熊野古道の小辺路、中辺路と大峯奥駈道を歩き、今年に入り大辺路も踏破した。

 

　同センターは「百名山でのスピード登山、二百名山では山と自然に向き合った登山を実践し、『挑戦』『挫折』『苦悶（くもん）』と多くの経験を経て成長。不屈の精神と並外れた体力で歩き続ける姿に私たちは感銘を受け、希望と勇気を得ました。本講演会では、旅から学んだこと、達成への道のり、また熊野古道を歩いて感じたことについてお話ししていただきます」と来場を呼び掛けている。

 

　参加無料。定員は２００人。応募多数の場合は抽選。　

 

　１５日には田中さんと、熊野古道伊勢路でトレッキングを行う。健脚向き。標準の所要時間よりやや速く歩く。午前８時に出発し正午までに終了する。定員は２０人で応募多数の場合は抽選。保険代などとして５００円とバス移動の運賃が必要。

 

　いずれも往復はがきでのみ受け付け。１１月１５日（金）必着。１枚のはがきで２人まで応募できる。１人１通に限る。往信面の裏に応募者・参加希望者の住所、氏名、電話番号を、返信面は表に応募者（代表者）の住所・氏名を記入し、同センター「田中陽希講演会係」または「田中陽希と歩く熊野古道伊勢路係」（〒５１９ー３６２５三重県尾鷲市向井１２ー４。電話０５９７-２５-２６６６）に送る。問い合わせも同センター。