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自分事として考える 少しだけでも「思いやれる」よう 尾鷲市人権講演会

 尾鷲市、熊野人権啓発活動ネットワーク協議会は18日、市立中央公民館で人権講演会を開いた。約60人が、長島りょうがんさんの心温まる講話と歌を楽しんだ。

 長島さんは熊野市出身。紀南地区で長らく教員を務め、現在は、みえ生涯学習ネットワーク委員長、県社会教育連絡協議会常任理事を務め、三重大学と三重短期大学で講師を務めている。
 
 長島さんは、中島みゆきの『ファイト』を歌い、男女差別、学歴差別、地域内での差別などに触れ、「差別をなくすためには、他人事ではなく、自分事にしないといけない」と呼び掛け。また、江口いとさんの『招かれなかったお誕生会』という詩に長島さんが曲をつけた『ふうちゃんのお誕生会』も披露。仲の良かった友達が、母の言いつけで誕生会に招いてもらえなかった女の子の物語で、長島さんは「自分の気持ちが豊かでないと、子どもに間違ったことを伝えてしまう」と、母の気持ちの〝貧しさ〟を指摘した。
 
 友人が、老いた母を連れて東京見物に行った時に出会った警察官とのふれあいの話を披露。「神さまに思えた」という友人の言葉を伝え、「みんな(心の中に)神さまがいる。やさしさを行動に出せるか。この友達の話は『自分にできることは何かないかと自分に問え』と教えてくれる」と語った。
 
 人間だけでなく動物も、人間の勝手なふるまいのせいで命が奪われてしまっていると説明。動物愛護に関する絵本をスクリーンに映し、「幸せになるために生まれて来るのは、人間だけでない」と指摘。「誰かのために、少しだけ思いやれることや、それを行動に移せることが大切」と話した。
 
 また、みんなで集まってしゃべる機会をつくることも、一人にさせないつながりづくりに大切と述べ、「誰も、一人にさせないために頑張ろう」と呼び掛けた。
 

      10月22日の記事

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