夕刊締め切り前の編集作業をしていた先週土曜日の昼ごろ、パトカーがサイレンを鳴らして緊急走行した。新宮署に問い合わせると、「助けを求める通報があり現場に向かっている」とだけ教えてくれた。その後、消防車のサイレンも聞こえ、新宮消防の災害ダイヤルに架電すると、「新宮市〇〇で山岳救助事案発生中」とのガイダンス。しばらくしてヘリコプターの音が聞こえ、近くで旋回しているのか、音は鳴りやまなかった。合点がいった。
会社(緑ヶ丘)の外に出て、神倉山の方角を見ると、ヘリが山頂付近でホバリングしているのが見えた。山中で迷った登山者を上空から探している様子。新宮署に確認すると、不明者の無事は上空から確認でき、救助に向かっているとの情報を得て夕刊に記事を差し込んだ。
複数人で歩いていたうちの一人が離れたらしい。無事で何よりだったが、警察・消防・ヘリまで出動する大きな事案となったことについては、原因究明と再発防止策を取る必要がある。安心安全にウオーキングを楽しんでもらうため、そして国内外から訪れる観光客に旅先で苦い思い出とならないように。
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