尾鷲市は6月20日で誕生から70年を迎えた。人口減少、経済はじめ地域の活力の低下が続く中、将来に明るい展望を示せるか。
合併時の人口は約3万3000人。例えば木材価格の低迷や産業の機械化など環境の変化はもちろんあるが、少なく見積もって3万人程度の人口を養う資源が尾鷲市にはある。それをどう活用し、付加価値を高めて売り込んでいけるか。
全国の大多数の地域が人口減少に直面している。都市部、極端な言い方をすれば東京への一極集中の影響で、地方が本来もっていたよい部分が発揮できなくなっている。
尾鷲に再度活気を取り戻す取り組みが進んでいる。何もしなければ衰退が加速する。今暮らしている尾鷲市民のさまざま活動は、衰退にあらがう取り組み。人口減少を食い止め、安定させた社会を構築していかないといけない。
30日にはせぎやまホールで記念式典が開かれる。一般市民も300人程度入場できるという。70年を振り返り、今後の土台とするきっかけになればいい。
(M)