今年も当地方を舞台にした自転車レース、ツールド熊野が開催された。国内外の16チームが参加し、さわやかな5月の気候の中、自然豊かなさまざまなコースを疾走した。
プロのレースは迫力があるが、自転車は子どもから高齢者まで、幅広い年齢層が利用する実用的な乗り物である。特に子どもは自転車に乗れるようになると行動範囲がぐっと広まり、うれしくなって乗り回したりする。
自分自身が初めて補助輪を取った時のことを思い返してみる。初めは片方だけ外し、慣れたころに父か母に後ろを持ってもらって、「絶対に離したらあかんで」と念を押して漕ぎ出すも、しばらくして振り返るとすでに遠くで手を振っているというお決まりのパターン。
わが子には小学校入学と同時に自転車を購入したが、すでにストライダーというペダルとブレーキがないランニングバイクを乗りこなしていたため、自然とバランス感覚が身についていたようで、いきなり補助輪なしでコントロールできていた。お約束の「絶対に持っといてよ」のやりとりができなくて、少し残念だった。
【織】