岐阜県美濃市は本年度から「未来創造課」を新設。各課の業務内容をヒアリングするのが業務で、課長や課長補佐も含めて全て高校生で、毎週金曜日に〝出勤〟することになる。将来を担う若者の意見を行政に反映し、高校生はインターンシップを通じて地域社会を学ぶ機会を得る。
この地域では「尾鷲高校まちいく」が継続している。高校生が課題解決を通じて地域にある課題や可能性を知り、まちづくりを考える有効な取り組みだと評価できる。
未来創造課は、年間を通じた市役所へのインターンシップ事業という点が特徴。今後のライフプランを考える高校生にとって、市役所や町役場は地元に戻る場合の優良な就職先候補であり、需要は多いのではないか。
特に尾鷲市役所と尾鷲高校は近く、より密接な連携を模索してもよい。授業としてのまちいくに加えて、課外活動として地域活性化のための部活動を立ち上げ、活動拠点を市役所内に置くことはできないか。先行事例の美濃市を観察し、うまくいけば採用も検討すべきだ。
(R)