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紀南抄「住警器の電池寿命大丈夫?」

 新宮市消防本部は今年度も住宅用火災警報器の設置補助事業を実施している。昨年度、「高齢者のみの世帯」を対象に初めて実施したところ、想定を上回る利用があった。今年度は「高齢者のいる世帯」と条件を緩和し、さらに利用しやすくした。設置率で全国と県の平均を下回っており、何とか設置率向上につなげたい構え。

 最大の目的は住宅火災による死者を出さないこと。住警器の設置によっていち早く火災に気づき逃げることができたという事例はいくつもある。設置は法令で義務化されているが、当初に設置した住警器は10年以上経過しているものが多く、電池寿命(およそ10年)による交換の必要があるものの、十分な周知ができていないのが実情という。消防職員が啓発等で市民に尋ねると、「うちは設置しているから大丈夫」というが、10年以上経過していたり、動作確認を行ったことがなかったりと、いざという時に作動するかどうかわからないものが意外に多いと見ている。

 補助事業は交換(9年以上)にも対応しており、この機会に自宅の住警器を調べてもらいたい。

【F】

      4月16日の記事

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