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紀南抄「大舞台で堂々の戦い」

 第96回選抜高校野球大会が18日に開幕し、初日の第2試合では、21世紀枠で出場の田辺(和歌山)が昨秋の神宮大会を制した優勝候補の星稜(石川)と対戦。手に汗握る好ゲームで、同点で迎えた9回に2点を勝ち越した星稜が4−2で競り勝った。田辺は攻守ともに粘り強く戦い勝利まであと一歩だった。

 スポーツ紙を見ると、「大金星まであと一歩」と田辺の健闘をたたえるものがあったが、戦前の田辺ナインの「相手は強いけど、同じ高校生」というコメントを聞いていただけに違和感を覚えた。試合は互角の戦いで、最終回の攻撃では一打同点の場面も作った。田辺はエースが最後まで力投した一方、星稜は勝負所でエースに代打を出し、それぞれ2番手、3番手投手が得点を許さなかった。両校に明確な差があったとすれば選手層の厚さだけか。
 
 部員が少ない公立高校でも大舞台でこれだけの戦いができることを証明してくれた。また、アルプスを埋め尽くした大応援団の声援も選手たちを後押しした。さすが野球王国・和歌山。20日(第3日)には耐久(和歌山)が登場する。応援したい。    
 
【F】
 

      3月19日の記事

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