地域振興のための観光施策の強化が求められている。そこでしか見られないもの、食事も含めたその場所ならではの体験などをどう組み立て、観光客をうけいれていくかが重要。以前は名所や祭りなど見どころがあるだけで客を呼び込めていたが、来た人の心をどれだけ動かせるか、多くの人に来てもらうためには観光地同士の誘客競争に勝つ必要がある。
もう一つのキーワードは「インバウンド」。日本国外から来てもらうこと。経済活性化の観点からは一人当たりの観光消費額の高さも魅力。当地方は熊野古道など、環境や精神文化に関心の高い欧米人に訴えられるものがある、という専門家もいる。
祭りは重要な観光資源。この1週間は当地方にとって〝祭りのゴールデンウイーク〟といってもよい。ヤーヤ祭り、お綱掛け神事、たいさま(たいさば)、新宮のお灯祭り(6日)まで、地域の精神性が現れた独特の祭りが続く。先ほど述べたような外国人に大きな印象を残すツアーが提供できるのではないか。
(M)