奈良県下北山村上池原地内の国道169号で23日午後9時前ごろ、法面(のりめん=斜面)の崩土が確認され、24日午前9時現在、通行止めとなっている。近くに迂(う)回路はなく、奈良県は国道168号への広域迂回を呼び掛けている。
奈良県によると、今回の崩土により通行車両1台が巻き込まれ、運転していた50代の男性が救助されて病院に搬送されたという。24日朝から現場でほかに巻き込まれた車両がないかなど、状況の確認を行っている。現場は今年5月の雨による崩土後、応急復旧で防護柵を立て、片側交互通行としていた。復旧のめどは立っていない。
また、奈良県は24日に、大西有三京都大学名誉教授(道路防災ドクター)よる現地調査を実施した。調査結果を踏まえて復旧方法などを検討するとしている。