38年ぶりの快挙に大阪が沸いた。阪神タイガースがオリックスとの関西対決を制し、悲願の日本一に。どちらが優勝してもおかしくない緊迫した中で、歴史的瞬間に立ち会ったファンらは歓喜し、興奮と感動の渦に包まれた。
長年、ひそかに応援していたタイガース。前回優勝時は幼かったのでもちろん覚えていない。阪神を好きになったきっかけは新宮高校出身の藪恵壹投手。中学3年生の時に野球少年に交じって参加したじゃんけん大会でゲットしたサインボールは、水害でなくしてしまうまで家宝と思ってずっと大切にしていた。
阪神優勝の記事の中に、胴上げを取り上げているものがあった。近年、バラバラな方向を向いてはしゃぐ選手が目立つ中、阪神の選手は全員が円の中心で舞う監督の方を向いていた。チームが一丸となった今シーズンを象徴した美しい胴上げシーンだったというもの。
ともに同じ方向を見つめるのが愛だという名言もある。優勝という目標を共有し、みんなが情熱を持って同じ方向を向いた結果が、日本一達成につながったのだと思う。
【織】