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不連続線「『雨に強い尾鷲』を売りに」

 雨の港まつり花火大会は残念だったが、連日の暑さにうんざりだった市民の多くは、灼熱地獄からの解放を喜んだことだろう。だが恵みの雨も長くなり「もう結構」が正直なところ。新たに発生した台風7号の進路が気になる。

 この時期、尾鷲の気温は最低、最高とも名古屋や東京より2~3度低い。海風が吹く尾鷲と、ヒートアイランド現象の都市部との違いである。

 コロナ禍を機に、東京に集中する人口や企業の拠点を地方に分散させようという機運が高まった。近年頻発している豪雨も大都市にとっては恐怖で、地球温暖化の影響で線状降水帯による豪雨が東京を襲い、水没して都市機能がまひする危険性もある。

 尾鷲は南海トラフ地震のリスクがあるが、雨に強く水害がほとんど起こらない。都市部にないこの長所を売りにして、都市部からの移住定住を促進できないか。

 文化庁の京都移転や企業の脱東京は注目を集めているが、限定的だ。地方存続の危機に対する「特効薬」は見つかっていない。地域の個性を見つめ直したい。

(N)

      8月 9日の記事

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