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紀南抄「神道と五穀豊穣」

 日本の新天皇即位に当たっては、「大嘗祭(だいじょうさい)」が行われる。これは毎年11月に国と国民の安寧や五穀豊穣を祈って行われる宮中祭祀(きゅうちゅうさいし)「新嘗祭(にいなめさい)」を即位後、初めて大規模に行うもので、皇位継承に伴う一世一代の重要な儀式とされている。神道の祭りには、五穀豊穣を祈願するものが非常に多い。
 
 14日の熊野那智大社例大祭「那智の扇祭り」でも、那智の田楽などあらゆる祭事がそれを意図している。本社で渡御前に行う「御田植式」と御瀧本で渡御後に行う「御田刈式」では、稲作の様子を形式的に模し、田長が「千年万年、あっぱれ、あっぱれ」の掛け声で観衆の唱和とともに景気づける。那智の扇祭りというと炎の乱舞が有名だが、現場ではこの儀式もすごく印象的に映る。
 
 同日夜には熊野速玉大社の「扇立祭」が行われた。この願意も扇で夏に流行しやすい病気や作物につく虫を追い払い、健康や五穀豊穣を祈願することだ。
 
 米と日本人、特に大和(やまと)は切っても切り離せない関係にあるようだ。お米を残さずに食べようと改めて思った。
 
【稜】

      7月18日の記事

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