世界最古の新聞とされるオーストリアのウイーン新聞が日刊紙の発行を終えた。フランス革命前の1703年創刊、320年の歴史を持つ新聞は、今後はオンライン発行になるという。
情報収集の手段が新聞からテレビ、さらにスマホへと移行している。本紙と比較的近い地域の地方紙をみてみると、一部無料の電子版、ニュースサイトとデジタル紙面、紙面のみとオンライン化への対応は分かれる。
個人的な印象として、オンライン新聞は特に広告面で収益性に課題がある。一目見てどんな情報があるか分かる一覧性は紙媒体の強みだが、電子版は過去記事を検索する場合に重宝する。
案外、立体映像が光で記録再生できるホログラフィーが進歩すれば、新聞のデジタル化は急速に進むのかもしれないが、そんな未来は果たして来るか。
発信が容易となって情報の価値は相対的に低下しているが、供給過多の状態だからこそ、正確性が担保された情報の価値は高まる。真摯に、公正な情報発信に努めていきたい。
(R)