御浜町が1日に初会合を開き設立した「御浜町みかん産地再生協議会」。ミカン産地としての生産量確保に向けて、若手や女性も交えて行政やJA、生産者などが話し合った。そこでは、新規就農者や収穫期の労働力など、人を増やすことが共通の課題として語られた。
ある生産者は、収穫期の短期労働者の確保のためには、トイレの設置が重要だと話した。たしかに、トイレがないとわかれば特に女性は来たがらないだろう。「そういう最低限の環境整備がないと難しい」とまゆをひそめる。
トイレといえば、太地町は道の駅をはじめとした公共のトイレ設備が段違いに整っている。これは三軒一高町長が「トイレはまちの応接室」という考え方を掲げ、町立て直しの際に率先して取り組んだことによるもの。たしかに利用していて気持ちがよく、また利用したいとすら思えるものである。
ビートたけしが、自身の活躍の秘訣はどんな現場でも欠かさずトイレ掃除をしていたこととしているのは有名な話。これからの地方自治の鍵が、なんとなくトイレにあるように思えてくるのは私だけだろうか。
【稜】