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不連続線「気候変動にあった対応」

 当地方では14日、まとまった雨が降った。災害が起こるほどではないが、これから雨の多い時期に入って来る。

 メイストームという言葉がある。4月後半から5月にかけて、温帯低気圧の急速な発達で強い風が吹くことがある。7日から8日にかけて前線を伴った低気圧が紀伊半島付近を通過。8日には紀伊長島のアメダスで北の風18.7メートルの最大瞬間風速を観測した。「台風並みの風」である。

 7日から8日の荒天では、兵庫県伊丹市で2級河川の天神川の堤防が決壊し、周辺が浸水した。川底の方が周囲の土地より高い天井川という、堤防の補強工事中で川幅を狭めていたこと、コンクリート製の護岸を外していたことが要因と見られる。

 川や周辺の工事は、出水期には行わないのが通例。私も「まさか5月に水害とは」と驚いた▼工事に当たり「5年に1度の雨に耐えられる」想定をしていたよう。気候が変化している。例えば、「20年に一度」など基準を引き上げるか、出水期の時期を見直すか。気候変動に合わせた対応が求められる。

(M)

      5月15日の記事

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