先日、久しぶりに保育園でお店屋さんごっこを取材した。ここ2年、新型コロナウイルス感染症への警戒のため、市内の保育園は「取材はご遠慮を」ということが多く、園内では取り組んでいても取材は3年ぶりというケースも多い。
小さなころ、お店屋さんごっこが好きだった。自分たちで作った紙のお金を持って、友達が店番をする店を訪ね、これまた自分たち手づくりの品物を買う。4歳や5歳で、現実での買い物はまだできない年代。買い物体験がうれしかった記憶がある。
しばらく前、ネットで買い物ができない中学生の話を知った。スーパーに来て、品物をかごに入れ、その後どうすればよいか分からない、というような話だったように思う。ネットの情報で、作り話かもしれないが、あり得る話と思う。
日常の買い物でも現金で支払うことが少なくなった。セルフレジの導入も進んでいる。ついでに言うと宅配も普及。「物を買って代金を支払う」ということが見えなくなってきている。
尾鷲市では特色あるさまざまな体験活動が行われている。子どもたちが経験することで、生きる力を育むことになる。さらに磨きをかけてもらいたい。
(M)