尾鷲市議会で、庁舎内禁煙と議場上の屋上にある喫煙場所との関係で議論があった。市の計画では令和5年度に庁舎敷地内の完全禁煙を目標としている。自分はたばこを吸わないが、おそらく本庁敷地で唯一たばこの吸える場所ではないか。
受動喫煙が問題となり、健康増進法が制定されて今年で20年。同法で行政庁舎は「第一種施設」とされ、基本的には「喫煙してはならない」とされている。例外は特定屋外喫煙場所と、喫煙関連研究場所。市役所屋上は「特定屋外喫煙場所」と言うことらしい。法律には適合しているが、市役所との目標に対しては矛盾する。どう解決を図るか。
公務員に限らず、敷地内禁煙を受けて、敷地のすぐ外でたばこを吸っている人を見かける。やむを得ないが「ふうが悪い」と感じる。喫煙場所がある方がましな対応だろう。
問題がややこしいのは、市町にとってたばこ税が少ない財源の一つになっていること。積極的に「吸わないで」と言いづらい事情がある。
「目標不達」とするか「目標達成」を目指すか、いずれにしても職員・住民の理解と納得が必要。ただ「議会の特権」と思われる形での解決はあってはならない。
(M)