今年はビキニの水爆実験で被爆した、第五福竜丸が建造されて75年の節目の年。核兵器禁止条約の締約国会議が開かれる一方、ロシアが核兵器使用をほのめかすなど、核戦争の危機はかつてなく広がっている。ビキニ事件を風化させないためにも福竜丸建造の町から核兵器廃止の声を広げようと8月7日(日)までの期間、串本町文化センター2階ホワイエで「第五福竜丸建造75年平和の歴史展」(第五福竜丸建造の地平和の歴史展実行委員会主催、串本町教育委員会後援)を開催している。時間は午前9時から午後5時まで。
記念イベントも開催
同展では、第五福竜丸の歴史や被ばく関係のパネルのほか、広島原爆の絵を展示。また、8月7日(日)午後1時からは、「記念イベント 平和のつどい」を実施する。SAMによる歌と演奏のあと、1時15分から講師の岡村啓佐氏(高知市の平和資料館副館長)による講演「ビキニ事件」と日本の戦後—なぜ第五福竜丸以外の船は隠ぺいされたのか—、2時15分からは、岡村氏と西野政和氏(歴史展実行委員長)による対談「核兵器の廃絶のために」を行う。いずれも、町文化センター2階の会議室Aで開催する。
岡村氏は、原水爆実験による高知県内の被ばく漁民ら52人の写真集”NONUKES”を発行。2019年の日本自費出版文化賞の大賞を受賞している。
問い合わせは、串本町役場(電話0735-67-7260)。
記念イベント 平和のつどい
- 期間 8月7日(日)
- 時間 午後1時~
- 場所 町文化センター2階 会議室A
- 問合せ 串本町役場(電話0735-67-7260)