新型コロナは第7波に入り、感染者はとどまるところを知らないが、国に行動制限を設ける考えはなく、一人一人が基本的な感染防止対策を講じながら、この夏を乗り切らないといけない。7月後半から催し関係の中止や延期が相次いでいて、夏休みに入った子どもたちの楽しみも失われている。あるイベントの関係者に話を聞くと、実施の可否を話し合う中で「感染者が出た場合の責任は」という声が出ることに疑問を呈す。
感染防止対策が日常生活の一部として定着している今、主催者として必要な対策はもちろん講じるものの、来場者の自己責任に委ねる部分がないといつまでたってもできないと訴える。さらに、地域の祭りなど伝統芸能の継承について、2年も3年も間があくと、厳しい状況になる団体も多いのではと危惧する。
新型コロナウイルスは誰もが感染する可能性があり、いつまでも責任という言葉が付いて回るのはおかしい。行動制限を設けないのは経済活動と感染予防を両輪で行うということ。行政にはイベント開催のガイドラインをもっとわかりやすく広報し、主催者が前に踏み出しやすい環境を整えてもらいたい。
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