昨年7月に警備会社が全国の20歳以上500人を対象に実施した防災に関するアンケート調査によると、今後の災害増加や被害の拡大を懸念する人は、2012年の調査開始から初めて9割を超えたものの、防災対策を行っていない人は48%と半数近い。
行っている防災対策の1位は食料・生活用品の日常的な備蓄で67%を占める。また、生命保険会社が全国の1000人を対象に実施した調査では、食料・飲料の備蓄の量は3日分が最も多く30%強、次いで7日分が15%強。以下、5日分、2日分と続く。
災害時の備蓄は最低3日分、大規模災害発生時は1週間分、新型インフルエンザ対策では最低2週間分の備蓄が推奨されているが、点検を怠り、期限切れになることも少なくない。そこで、勧められているのが、ローリングストック。普段から少し多めに買い置きし、賞味期限が近づいたものから使ってその分を補充していくもの。
今年になって食料品や生活必需品の値上げが相次いでいる。今月1日出荷分から冷凍食品や長期の保存がきく缶詰が上がり、4月以降もペットボトル飲料やカップ麺などの値上げが予定されている。備蓄は今のうちに。
(J)