ロシアがウクライナに侵略し「戦争状態」となっている。一日も早く、この状態が解消され、現地の人達が命の危険におびえることなく生活できるように祈る。
いろいろな歴史的背景があるが、ロシアは、ウクライナがNATOに加入しようとしたことに危機感をもち、今回の行為に及んでいる。懸念は分からなくないが、完全にウクライナの内政問題であり「言いがかり」である。
古代ローマの南の防衛線はアフリカ北岸だったとされる。朝鮮半島を併合していた日本も「満蒙は日本の生命線」と位置付けていた。国土に隣接する地域が、基本的価値観を共有しない国の支配下・影響下にあるのは、現代でも脅威である。日本が満州事変を起こしたことで、太平洋戦争が始まった。学んだ日本の近代史を思い起こさせる。
今回は、アメリカのイラク戦争とは様相が違う。戦火が拡大しないのはいわゆる西側諸国が直接的な反撃を自制しているからである。
全国の自治体で、ロシアを批判する決議が採択されている。具体的にウクライナへの支援はできなくても「戦争反対」の気持ちや平和を願う声は届けることはできる。尾鷲市や紀北町でも行うべきだ。
(M)