尾鷲市都市計画審議会は、国市浜公園整備を都市計画に盛り込むことを是とする結論を出した。一方で、一時避難場所としての築山には委員からも慎重・反対の声が相次ぎ、詳細な調査の結果によっては避難場所には使わない方向性が示された。
揺れによる崩壊の恐れや津波が駆け上がる危険性が示されたことで、審議会でのテーマが「築山でいいのか」という話題になってしまった感がある。野球場や公園の遊具も含めて液状化被害が出る可能性があり、安全に避難できるかどうかや将来的な財政負担については、懸念に対する具体的な回答はなかった。財政負担については無論、追加費用がかからなければやりくりできるという前提で計画が立てられていると考える。
審議会の議決で、野球場とそれに付属する避難場所の整備が進む方向性が決まった。財政的な心配はあるが、どうせ造るのなら、委員の発言にあったようにスポーツ交流という目的に見合った施設にすべきだろう。もちろん、客が入れば避難者の数も増えるため、その対応も必要。
執行部には、この公園エリアをどう活用するのがベターか、住民の意見を踏まえて再検討してもらいたい。
(M)