ガソリンの値上がりが続く。電気料金も引き上げられる見込み。暦の上では春となったが、寒い日が続き、しばらく暖房も使う中で「懐がより寒くなる」状況。
政府は、燃油価格の一層の高騰を抑えようと、元売り会社に補助金を支給することにした。その後1リットル当たり5円としていた補助金の上限を引き上げるとの報道があった。また、小売価格が引き続き上がっている事業者の調査も行うという。消費者には厳しい状況だが、仕入れ価格が据え置かれたとしても、ガソリンスタンド側も他の経費が上がっていたり消費が減った分をカバーする必要があったりと事情がありそうだ。
燃油にかかる税金(間接税)を軽減するという話もある。税金をゼロにするとガソリン代が大幅に下がるが、過去には期間前後で買い控えや駆け込み需要とその反動減などで混乱を招いた。
1リットル当たり5円補助を出すのと、5円税金を安くするのとどちらがメリットが大きいか。税金を段階的に安くしたり戻したりできれば、大きな混乱を起こさなくていいように思う。燃油高は、あらゆるコスト高につながる。国会で「何がベストか」を話し合ってもらいたい。
(M)
