新型コロナウイルス感染症の第6波でまん延防止等重点措置が出された沖縄県。三重県の「あんしんみえリア」に相当する制度で、認証の返上が相次いでいるという。休業や時短の要請に応じた飲食店に出す支援金が、非認証店より安く設定されていることが要因らしい。
認証店は、酒類提供やより長く設定されていることでバランスをとっていると思われるが、店を閉める場合はこれらのメリットがない。そこに、支援金で差があるのが問題の根本。国の制度で、全国知事会が「アンバランス」と改善を求めているようだがどうか。
オミクロン株の影響か県内でも数日前から感染者が急増。全国平均では1週間で10倍程度の伸びとなっている。これまで県内は愛知県や大阪府、東京都などに遅れて感染が拡大した。今回もその懸念がある。同じようなペースで感染者が増えれば、三重県も早晩、宣言が不可避になる。
認証を受けるためには、業種別ガイドラインなどに沿った感染防止対策が必要で、こまめな消毒や換気の強化、入店制限など企業努力してもらっている。実態に応じた取り組み、認証取得が全体としてメリットになるような仕組みを求めたい。
(M)