12月3日午前9時28分ごろ、尾鷲から西南西方向に100キロ余り離れた紀伊水道で発生した地震。最大震度は御坊の5弱、当地方は震度3だったが、揺れが始まった直後にスマホが緊急地震速報を伝えた。防災情報アプリを震度3に設定したためで、設定どおりの揺れにきちんと反応した。
緊急地震速報は、震源から最初に伝わってくるP波と呼ばれる地震波を検知し、強い揺れで被害をもたらすS波が伝わる前に危険が迫っていることを知らせるもの。紀伊水道の地震でも対象地域に速報が発表され、テレビでは揺れが来る前に報道されたといい、若干の遅れはあったようだ。
阪神淡路大震災、東日本大震災、熊本地震など、各地で大きな被害が発生しているが、いつ発生してもおかしくないといわれながらなかなか発生しない南海トラフ地震に不気味さはぬぐえない。
歴史的に見ると比較的規模が小さかったとされる昭和東南海地震が発生してから77年。当地方は津波の被害はあったものの、地震による大きな被害は発生していない。今年も無事に12月7日をやり過ごせたことにほっとするが、この機会にあらためて防災意識を高めたいものである。
(J)