入学式や卒業式などを取材すると、たいていの場合、国会議員から祝電が届いている。昔は読み上げられていたが、現在は掲示して、名前だけ紹介というケースが多い。先だって、神社の祭礼で祝電が届いているのを知り、「まめだなぁ」と感心した。
実質的に議員の仕事をしていない国会議員に、在籍1日で100万円の文書交通費が払われていたことが問題になっている。日本維新の会を中心に「日割り支給、領収書が必要、残金返金」を求める動きがあるが、与党は後ろ向き、という報道がでている。
祝電もおそらく文書交通費から支出されていると思う。そうでなければ政治資金から。国政報告書なども定期的に発行し、発送している議員は「足りない」ということになるのでは。しかし、このような使い方なら、領収書を公表しても問題はないと思う。できないのは後ろめたいものがあるのでは、と邪推してしまう。
財政が厳しい市町村は、政務調査費がないか、すずめの涙。市政、町政に役立ち、使途が公開されるなら、身の丈にあった支出は認めてもよいと考える。ただし元は貴重な税金。国民、住民に理解してもらえることが何より大切だ。
(M)