いよいよ12月に突入し、まちはクリスマスに向けての準備が本格的になってきた。スーパーでは特設コーナーを設置し、お菓子やプレゼントなどを販売。また紀宝町のふるさと資料館前広場では恒例のイルミネーションがスタートし、新宮市のタウンガーデンでも間もなく点灯が始まる。寒くて長い冬の夜に、今年もひとときの明るさを演出してくれる。
まだ今のようにイルミネーションが発達していなかったころ、大型スーパーなどに飾られている大きなツリーを見るのが好きだった。特に夜になると教会にあるツリーの電飾が光るのが好きで、何度も見に連れて行ってとせがんだ記憶がある。
ツリーを彩るキラキラのオーナメントボールやモール、車の中から見た色とりどりに輝く白熱球のライト。今でもそれらを見ると、何とも言えない懐かしい気持ちになるのは、私にとってのクリスマスの原形が、幼い頃の思い出だからかもしれない。
LEDをたくさん使った豪華でおしゃれな電飾が多くを占める中、あの素朴でシンプルなツリーをもう1度見て、クリスマスのワクワク感や昂揚感を童心に返って味わってみたい気もする。
【織】