夏休みが終わりに近づいてくるにつれ、毎年頭を悩ませるのが作品作り。ネタに困ってネットで探してみるもピンとくるものがなく、ズルズルと引き伸ばしていると、息子から「バスボムは?」の提案。バスボムとは、お湯に入れるとシュワシュワ発泡する固形の入浴剤。「それにしよう!」と即決した。
低学年のころは、樹脂粘土のフェイクスイーツや宝石のようなグリセリン石鹸など、女子感満載の作品を制作。特にカブトムシのぬいぐるみは、型紙から作って(私が)納得いくまで何度も試作を重ねた力作で、学校でもかわいいと大好評だったよう。それが、学年が上がってくるにつれてかわいい系の物を嫌がるようになり、木製の鉄砲や貯金箱など男の子が好むような物を作った。だから、6年生男児がバスボムを提案してきた時は飛び上がって喜んだ。
キャンディやケーキのようなとことんかわいいものを作ろうと張り切ったが、予想外に難しく何度も失敗。試行錯誤でようやく完成したのは宇宙のようなイメージのもので、私にとっては不本意だったが、子どもは喜んだのでよしとしよう。今年も何とか滑り込みで間に合った。
【織】