みんなで考えるきっかけに
御浜町では平和を願う取り組みとして、「原爆平和パネル展」と「へいわのつどい『へいわの本だな』」を御浜町中央公民館のロビーで3日から開催している。15日(日)まで。
同町では毎年8月中を戦争の悲惨さや平和の尊さについて考える「御浜町平和月間」と定め、「平和」をテーマに自主的に活動している個人や団体と連携を取りながら、平和を希求する町づくりに取り組んでいる。
原爆投下直後の広島と長崎の町や人々を撮影したパネルと、同町町制60周年記念事業として平成30年6月に20年越しに掘り起こした第五福竜丸タイムカプセルの中から、数点が展示されている。
御浜町沖の海底に沈んでいた第五福竜丸のエンジンが平成8年に引き揚げられ、その活動に尽力した和歌山県海南市の杉末廣さんの要望で役場敷地内に記念碑を建てた。杉末さんが集めてきた小学生の作文や資料をタイムカプセルにして20年後に開封し、第五福竜丸を思い出して平和や核廃絶について話し合うきっかけにしてほしいという願いが込められている。
「へいわの本だな」には「アンネの日記」や戦争や平和について書かれた書籍が並び、平和の尊さについて考え学び合う場所を提供する。
8日(日)にはコープみえへいわの会の主催で「大人のための朗読会と子どものためのおはなし会」が開催される。午後1時30分~2時30分。定員20人。新型コロナウイルス感染症対策のため要予約。問い合わせはコープみえ(電話0120-032-271)。