小さな命を助けたいー。そんな思いで捨て猫の保護活動をボランティアで行っている人たちがいる。愛くるしい表情に励まされながら、捨てられた猫を保護し、動物病院に連れて行ったり、里親を探し求めたり。世話をするにあたり、さまざまな部分での出費が重くのしかかる。賛同者の協力を呼び掛けるが、何よりまずは、飼い主のモラル向上が必要と訴える。
意図しない繁殖によって数が増え、世話をできないという理由で、安易に捨てるケースが後を絶たない。生後間もない子猫が段ボールに入れられ、誰かに飼ってほしいと願うメッセージだけ貼られた状態。事情を知らない子猫たちは笑顔を見せ、懐いてくる。猫たちに罪はない。
動物を意図的に捨てることは「動物愛護法違反」に抵触する可能性がある。ボランティアは「法令違反だということを知らないという人が多いのでは」と指摘する。ペットを飼っている人の多くは、「家族の一員」という認識を持っているはず。かわいいだけではだめで、責任が伴うことを理解し、例えば去勢手術など必要な対策をとることが大切。ボランティアの活動にも限界があることを知ってほしい。
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