二階から目薬という言葉がある。回りくどくて効果が得られないことのたとえ、あるいは物ごとが思うようにいかずもどかしい様子を指す言葉。ところで、最近、ネットでは「二階からガソリン」という言葉を見かける。
二階は、自民党の二階幹事長のこと、問題が起こっている時に不用意な発言をして、大きな批判を浴びている。選挙違反(買収)の原資になったとされる1億5000万円について「自分は関与していない」と発言。先日も金権政治について、「昔と比べてだいぶきれいになった」という趣旨の発言を行い、自民党議員が買収で有罪になったり議員辞職をする中で、「きれいなのが当たり前」と火種を燃え上がらせた。
金権政治には2つある。一つは選挙に関して、もう一つはいわゆる利権。政治資金への還流や、場合によっては贈収賄事件になることも。
ある政策が実際には必然であっても、経緯によってはなぜそうなったのか、不思議だ、裏があるのでは、と疑惑を招くことがある。日曜日の夜には新市長、新市議が決まる。疑惑が出ればその払拭に貴重な時間が割かれる。そうならないよう、心して役割に臨んでもらいたい。
(M)