三重県内の新型コロナウイルス新規感染者は26日、32人となった(うち3人は県外計上)。県内で確認された感染者は、死亡した77人を含め、計3558件となった。
26日午前9時時点の入院患者数は212人で、重症者数は12人、県内の病床使用率は54.1パーセント、うち重症者用病床の使用率は22.6パーセントとなった。重症者用病床の使用率は30パーセント台で推移していた先週と比較すると下がったが、病床全体の使用率は依然として50パーセント台と高い値をキープしている。一方、感染力や重症化リスクが高いとされる変異株についても、新たに2人の感染が確認された。県内の変異株への感染者は計306人となった。
鈴木英敬知事は会見で、「26日に行われた有識者会議で、まん延防止等重点措置について、全会一致で要請すべきとの結論に至り、県としても国に要請する方向で、同じく要請を検討している岐阜県と連携をして国と調整を行っていく」と方針を示した。対象区域については、「四日市市をはじめ感染状況や医療提供体制、生活圏などをふまえ調整していく」とのこと。
また、国との調整以前にとにかく感染を止めることが重要であるとし、感染拡大に対する措置として、「中身を先取りして」「オール三重で」実質的に取り組みをスタートしてくと告げた。それにあたり、県民への移動・外出自粛の要請や3密の回避に加え、飲食店やイベント、カラオケなど、感染防止対策が徹底できない場合には控えるなどのことをお願いした。
また県の対策として、5月中までにさまざまな取り組みを行うことも発表した。具体的には次のとおり。
- 宿泊療養施設を現在の100室から145室に増強
- 新たな施設の確保
- 重症者受け入れ体制をさらに依頼
- 病床の増床
- 退院の基準にある人で病院の継続対応が必要な場合の後方支援病床の確保
- ワクチン接種支援相談体制の導入
- 感飲食店への染症対策に関する認証制度の導入
- 事業所へのアドバイザー派遣によるクラスター(感染者集団)対策
—など。