警察庁の分析によると。平成28年から令和2年に起きた歩行中の交通事故で、亡くなったり、重症を負った小学生は全国で2734人。学年別で最も多いのは1年生の708人、最も少ないのは6年生の191人で、1年生は6年生の約3.7倍。死者に絞ると6年生の2人に対し、1年生は18人で9倍に上る。
月別では5月が最も多い268人だが、8月と1月を除く10か月で200人を超え、時間帯では午後3時台と4時台が最も多い584人で、下校や遊びのために外出した際に事故が多いと見られている。
幸い、当地方では子どもが重傷を負ったり、亡くなるといった事故はほとんど聞かないが、これからも絶対に起こらないとは限らない。
事故防止には家庭での交通安全教育が大切とされているが、家庭だけでは防げない。子どもは大人の真似をするもので、信号無視をしない、横断歩道を渡るなど、大人が手本を示すことが大切。また、自動車やバイク、自転車を運転する人は、子どもをはこちらに気が付かないものと考えて速度を落としたり、間隔を開けるなどの配慮した運転を。子どもは地域の宝で、地域全体で安全を守りたいものである。
(J)