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不連続線「自殺対策強化月間」

 厚生労働省によると、令和元年中に、県内で自ら命を絶った人は298人。性別では男性207人、女性91人。前年に比べて全体で34人、女性は31人減ったが、相変わらず男性の自殺が高い。

 平成30年の人口1000人当たりの自殺の死亡率は、三重県は0.167で全国平均の0.161を上回り、16番目に高い。市町別では木曽岬町が最も多く、東紀州では、尾鷲市は自殺者がなく、紀宝町が26番目、熊野市が27番目だが、紀北町は3番目、御浜町は6番目に高かった。

 例年、3月は月別自殺者数が最も多く、関係機関では「自殺対策強化月間」と定めているが、警察庁の速報によると、昨年1年間の自殺者は全国で2万919人、月別では10月が2199人で最も多かった。7月以降、新型コロナウイルス感染症やその対策などにより、かつてない急増傾向が続いているという。

 「感情が不安定になる」「これまでの抑うつ的な態度とは打って変わって不自然なほど明るく振る舞う」「性格が急に変わったように見える」などが自殺の警告サインとされる。大切な人を亡くさないためにも、気づいて声を掛けることが防止の第一歩になる。

(J)

      3月 1日の記事

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