潮南中の生徒が取り組んできた防災学習の報告を拝聴した。生徒の態度は堂々としていて、しっかりと取り組んできたことが分かる発表で、学校が「保護者や地域の方にも見てもらいたかった」と残念がる気持ちは理解できる。
1年生による、災害時に判断や意見が分かれる状況を考える「クロスロード」では、意見を求められた3年生が積極的に発言していたことが好印象。継続的に取り組んでいるからこそで、復習という意味からも有意義といえる。
2年生のタウンウオッチングの発表では「まちの人が声をかけてくれて話を聞かせてくれる」と語っており、子どもたちの取り組みが地域に伝播していることが感じられた。
高齢者が多い地域性から、災害弱者の観点から防災を考えるために、「防災と人権」を本年度のテーマに定めていたが、新型コロナウイルス感染症についても生徒が考えるきっかけにもなったようだ。「り患者が出た場合、言葉や態度で相手を傷つけないか一度考えることが重要。誰にでも居やすい地域や学校にしていき、一緒にこの地域をよくしていこう」との意見を聞いて、生徒の純粋さがまぶしく感じられ、頼もしく思えた。
(R)