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不連続線「昔の遊び」

 3日に三木里町で御弓神事に合わせて宝引き(ほびき)があった。束ねた細いひもの1本に橙(だいだい)を付け、それを引き当てた者を勝ちとする福引きの一種。室町時代から正月に行われたとされ、同町では昭和20年ごろまで行われていたとか。いかにも当たっているかのように思わせながら、外れのひもを取り除いていくのがポイント。子どもはもちろん、お年寄りもみな笑顔で、大いに盛り上がった。
 
 宝引き自体は知らないが、子どもの頃、駄菓子屋で糸の先にイチゴやメロン、ミカンなどをかたどったあめが付いた「フルーツ引」なるものがあり、より大きな飴を狙って糸を引き、友と飴の大きさを比べた覚えがある。これもそれから派生したらしい。
 
 デジタル全盛の現代、大空を彩ったたこ揚げをはじめ、コマ回しや羽根つき、福笑いなど、かつて自分たちが遊んだ正月遊びはほとんど見られなくなり、テレビゲームやスマホゲームが主流。数人が画面に向かってコントローラーを操作する姿に時の流れを感じる。
 
 アナログの遊びであればあるほど、人と人のふれあいは深い。たまには子や孫と昔の遊びに興じてみてはどうだろうか。
 
(J)

      1月 6日の記事

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